理由のない「重だるさ」を感じる朝に
大きな不満はないけれど、何かが止まっている感覚
今の生活に、明確な不幸があるわけではありません。仕事もそれなりにこなし、友人との時間もある。けれど、朝起きた瞬間に「今日もまた同じ一日が始まるのか」と、心に薄い膜が張ったような重さを感じることが増えました。
忙しさに追われる中で、自分の機嫌を後回しにしていた結果、いつの間にか「楽しい」という感覚が鈍くなってしまっていたのかもしれません。
30代、ふと鏡を見た時に感じる「心の濁り」
ふとした瞬間に鏡を見ると、表情がこわばっていることに気づきます。それは疲れだけではなく、何かを我慢し続けている「澱(おり)」のようなもの。このままではいけないと思いつつも、どうやってその濁りを払えばいいのかわからず、時間だけが過ぎていきました。

日本文化が教えてくれた「高天原(たかまがはら)」という視点
それは遠い神話の世界ではなく「澄み渡った状態」のこと
日本の神話に登場する「高天原(たかまがはら)」。神々が住まう場所として知られていますが、私なりの解釈では、それは場所というよりも「一点の曇りもなく、澄み渡った心の状態」を指しているのではないかと感じるようになりました。
「高(たか)」は尊く、「天(あま)」は広く、「原(はら)」は明るい。この言葉の響きに触れた時、自分の今の「濁った景色」との対比に、ハッとさせられたのです。
景色とは、目に見えるもの以上に「どう受け取るか」
「高天原の景色」を想像してみると、そこには遮るものが何もない、無限の広がりが浮かびます。私たちが日常で見ている景色も、実は自分の心のレンズが汚れているだけで、本当はもっと明るいものなのかもしれません。
今の自分に必要なのは、どこか遠くへ行くことではなく、この「内側の景色」を整えることだと気づきました。
私が実践した、日常の景色を「高天原」に変える小さな習慣
通勤途中の空を「10秒だけ」眺める意味
具体的に何をしたかといえば、それはとても些細なことです。毎朝、家を出てから駅に向かうまでの間、ただ10秒だけ、足を止めて空を眺めるようにしました。
スマホを見ず、今日のタスクも考えず、ただ「今日の空の色」を観察する。それだけで、頭の中にあったノイズが少しずつ削ぎ落とされていくような感覚がありました。
ノイズを削ぎ落とし、本来の自分に戻る時間
自分の力ではどうにもできない「空の広さ」を感じることで、抱えていた悩みがちっぽけに思えてくる。これが、日常の中に「高天原」の気配を取り入れる、私なりの方法です。
また、自分をリセットするために、古くから伝わる知恵を借りることもあります。例えば、帰宅後にご祈祷済「浄化塩」を使って、その日の外の空気を清めるような儀式。これにより、オンとオフの切り替えがスムーズになった気がします。
感情の温度が少しだけ変わった理由(考察)
自分を整えることは、世界を整えること
不思議なことに、自分の心が少しずつ凪いでくると、周りの環境にも変化を感じるようになりました。以前ならイライラしていた上司の言葉も、「この人も大変なんだな」と一歩引いて受け止められるようになったのです。
自分が変わったからといって、世界が急に優しくなったわけではありません。ただ、「受け取り方の景色」が変わったのだと思います。
仕事や人間関係に「余白」が生まれる感覚
もし、どうしても今の環境そのものが自分の「景色」を濁らせていると感じるなら、それは別の道を探すタイミングかもしれません。私もかつて、仕事のストレスで何も見えなくなった時、思い切って環境を変えることで救われた経験があります。
例えば、こうした手厚いサポートがある場所を知っているだけでも、心に「逃げ道という名の余白」が生まれます。
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「いざとなれば次がある」と思えることは、心の景色を明るく保つための強い味方になってくれるはずです。

魔法ではないけれど、大切にしたい「心の景色」
合わなければやめてもいい、自分だけの心地よさ
今回お話ししたことは、あくまで私個人の体験です。「高天原」という言葉に救いを感じる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。大切なのは、世間の正解ではなく、自分が「心地よい」と感じるかどうかです。
もし、自分の使命や性質を客観的に知ることで、より心が安定すると感じるなら、■カタカムナ使命診断のようなツールを一つの手がかりにしてみるのも面白いかもしれません。
明日を少しだけ軽やかにするために
毎日の景色は、劇的には変わりません。けれど、明日起きた時に「少しだけ空が高く見えるかもしれない」という小さな期待を持つことはできます。
心の澱を取り去り、自分なりの「高天原」を胸の中に育んでいく。そんなささやかな歩みを、これからも大切にしていきたいと思っています。
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