高天原と天地開闢の関係は?世界の始まりを知ると「ご縁」の意味が変わる話

高天原

世界はどうやって始まった?日本神話の「ビッグバン」

あなたは「世界がどうやって始まったか」を想像したことがありますか?

学校の理科では「ビッグバン」と習いますが、日本に古くから伝わる神話にも、独自の「天地創造」の物語があります。それが「天地開闢(てんちかいびゃく)」です。

漢字で見ると難しそうですが、内容はとてもシンプルで、かつ神秘的。
実はこの話を知ると、私たちが普段使っている「縁結び」や「生産」といった言葉の深い意味が見えてくるのです。

今回は、高天原がいかにして誕生したのか、そしてその時に現れた神様たちが今の私たちにどう関わっているのかを、私の解釈を交えながらわかりやすくお話しします。

高天原の誕生は「ドレッシング」の分離みたい?

『古事記』によると、最初の世界はドロドロとした混沌(カオス)の状態だったと書かれています。形もなく、天と地の区別もありませんでした。

そこから、清らかで軽い成分がふわりと上へ昇っていき、それが「高天原(たかまがはら)」、つまり天の世界になりました。
一方で、重く濁った成分は下へ沈んでいき、それがまだ固まりきらない海のような「国土」になりました。

私はこの描写を読んだとき、「あ、これってドレッシングを振った後に油と酢が分かれる感じに似てる!」と妙に納得してしまいました(神聖な話を食べ物に例えて恐縮ですが…)。
古代の人々は、自然界の「軽いものは浮き、重いものは沈む」という法則を見て、この壮大な宇宙の始まりをイメージしたのかもしれません。そう考えると、当時の人々の観察眼と想像力には脱帽させられます。

最初に現れた「造化三神」と「ムスヒ」の力

高天原ができると同時に、そこに最初の神様たちが現れました。
彼らは「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれ、性別のない「独り神(ひとりがみ)」として登場し、すぐに身を隠してしまいます。

「えっ、出てきてすぐ隠れちゃうの?」と思いますよね。でも、彼らの名前には、とても重要な意味が隠されているのです。

1. 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)

宇宙の中心に座する神様です。すべての根源であり、ビッグバンそのものと言ってもいいかもしれません。私は、夜空の北極星を見上げるとき、「あの不動の星のように、世界の中心で見守っているのかな」とイメージしています。

2. 高御産巣日神(タカミムスヒノカミ) & 神産巣日神(カミムスヒノカミ)

この二柱の神様の名前に共通する「ムスヒ(産霊)」という言葉。これが超重要です。
「ムスヒ」とは、「何かを生み出す力」「結びつける力」を意味します。息子(むすこ)、娘(むすめ)、結び(むすび)という言葉も、ここから来ていると言われています。

つまり、天地開闢で現れた神様たちは、姿形を持って人前に出てくるヒーローではなく、「この世界に万物を生み出すエネルギーそのもの」だったのです。
すぐに隠れてしまったのは、彼らが「見えない力」として、今も空気のように世界中に満ちているからではないでしょうか。

天地開闢を知ると、日常が少し愛おしくなる

「世界の始まりなんて、今の私の生活に関係ないでしょ」
以前は私もそう思っていました。でも、この「ムスヒ」の概念を知ってから、考え方が少し変わりました。

「結び」は神様の力

例えば、仕事で新しいアイデアが生まれたとき、素敵な人とのご縁があったとき。
それは単なる偶然ではなく、目に見えない「ムスヒ」の力が働いて、何かと何かが結びついた結果なのかもしれません。

「今、私の中で新しい何かが生まれようとしているのは、天地開闢からのエネルギーが届いているからかも」
そう思うと、自分の人生が壮大な宇宙の歴史とつながっているようで、なんだか勇気が湧いてきませんか?

私は、何か新しいことを始めるときや、良いご縁が欲しいときは、「ムスヒの神様、力を貸してください」と心の中でつぶやくようにしています。不思議と、背中を押されるような心強さを感じます。

実際に神様を感じられる場所

この「造化三神」を祀っている神社は、意外と身近にあります。

  • 東京大神宮(東京):縁結びで有名ですが、実は「造化三神」が祀られています。「結び」の神様だからこそ、縁結びのご利益が強いのですね。
  • 水天宮(東京・久留米など):安産祈願で有名ですが、ここには「アメノミナカヌシ」が祀られています。命の始まりを見守る神様だからです。

今度これらの神社を訪れるときは、「恋愛成就」や「安産」という具体的な願いだけでなく、「世界を創ったパワーに触れに来た」という感覚を持ってみてください。参拝の深さが一段と増すはずです。

まとめ:私たちは「高天原のかけら」の中に生きている

高天原と天地開闢の関係についてご紹介しました。

  • 高天原は、混沌から清らかなものが浮き上がって生まれた。
  • その時に現れた「造化三神」は、万物を生み出す「ムスヒ」のエネルギー。
  • 私たちは今も、その「結び」の力の中で生きている。

世界の始まりは、遠い昔の出来事ではありません。
今日あなたが誰かと出会ったり、何かを作り出したりするその瞬間に、天地開闢の「ムスヒ」の力は確かに働いています。そう考えると、平凡な日常も、神話の一部のようにキラキラして見えてきませんか?

関連情報:高天原のおすすめ本5選!読んで分かった神話の魅力と出雲大社参拝の楽しみ方

コメント

タイトルとURLをコピーしました