「ねぇ、ママ(パパ)、『こじき』ってなあに?」
もし、お子さんにそう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
「日本の古い神様のお話だよ」とは言えるけれど、いざ「どんなお話?」とキラキラした目で聞かれると、言葉に詰まってしまう…。
そんな経験、ありませんか?
この記事は、そんな優しいあなたのために作りました。
難しい言葉は一切なし。
この記事のテーマである**古事記 高天原 あらすじ**を、お子さんの心をぐっと掴む「読み聞かせ台本」にしてお届けします。
難しい言葉は一切なし。
お子さんの心をぐっと掴む、高天原の物語の「読み聞かせ台本」です。
なぜ?『古事記』を子供に説明するのが難しい、たった1つの理由
本題の「お話」を始める前に、少しだけお母さん(お父さん)にお伝えしたいことがあります。
古事記を子供に説明するのが難しいのは、あなたの知識が足りないからでは決してありません。
たった一つ、とてもシンプルな理由があるんです。
それを知るだけで、心がスッと軽くなりますよ。
理由:大人の常識やルールが、神様の世界では通用しないから
神様たちは、ケンカをすると、私たちが想像もできないような、とんでもないことをしでかします。
大人の私たちが読むと「えっ、そんなことしちゃうの?」と、少し戸惑ってしまうかもしれません。
でも、子供たちにとっては、それが最高に面白いんです。
ポイントは「昔の、とっても素敵なおとぎ話」として話してあげること
細かいことは気にせず、「昔々あるところにね…」と、おとぎ話として語ってあげるのが一番です。
大切なのは、物語の楽しさと、その中に隠された優しい心を、お子さんと一緒に感じることなんですよ。

【子供向け】高天原(たかまがはら)ってこんなところ!やさしいあらすじ
さあ、ここからは、お子さんにこのまま読んであげられる「お話」の時間です。
少しだけゆっくり、優しい声で語りかけてあげてくださいね。
【はじまりのお話】イザナギくんとイザナミちゃんの「くにづくり大作戦!」
ずーっと昔、この世界にはまだ、海と空しかありませんでした。
そこに、イザナギくんとイザナミちゃんという、とっても仲良しな夫婦の神様がやってきました。
二人は「みんなが住めるように、素敵な島をたくさん作ろう!」と大作戦を開始します。
えいっ、えいっ、と力を合わせ、たくさんの島を作りました。
これが、私たちの住む、この日本の国のはじまりなんだよ。
【ヒーロー誕生のお話】ピカピカ!すごい3人の神様が生まれたよ!
ある日、イザナギくんが顔を洗っていると、不思議なことがおこりました。
左目を洗うと、お日様みたいにピッカピカに輝く、太陽の女神「アマテラス」ちゃんが生まれました。
右目を洗うと、お月様みたいに優しく光る、月の神様「ツクヨミ」くんが生まれました。
そして、お鼻を洗うと、嵐みたいに元気で力持ちな、海の神様「スサノオ」くんが生まれたんだ。
この三人は、とっても強くて、特別な神様になったんだよ。
【大事件のお話】やんちゃなスサノオくんと、太陽の女神アマテラスちゃんの涙
三人の中で一番やんちゃだったスサノオくんは、いつもわがままばかり。
ある日、お姉ちゃんのアマテラスちゃんがいる、天の国「高天原」で、ひどいイタズラをしてしまいます。
田んぼをめちゃくちゃにしたり、みんながお祈りする大切な場所を汚したり…。
そのイタズラに、優しかったアマテラスちゃんは、とっても悲しんで、怒って、泣いてしまいました。
【解決のお話】みんなの力で、太陽をとりもどせ!
そして、アマテラスちゃんは「もう、みんなの顔なんて見たくない!」と言って、大きな岩のうしろに隠れてしまいました。
太陽の神様が隠れちゃったから、世界はまっくらに。
困った神様たちは、みんなで力を合わせることにしました。
岩の前で、楽しいお祭りを始めたんです。
「なんだろう?」とアマテラスちゃんがそーっと岩のすきまから覗いた瞬間、力持ちの神様が「えいっ!」と岩を開けて、世界にまたお日様の光が戻ったんだよ。
よかったね。
物語を通して「日本の神話」が子供に伝える3つの大切な心
高天原のお話、いかがでしたか?
この物語は、ただ「面白かったね」で終わらない、素晴らしい力を持っています。
お子さんの心の中に、大切な3つの心をそっと育んでくれるんです。
物語の後に、「どんなことを感じた?」と優しく聞いてあげるのも素敵ですね。
①「ごめんなさい」と「ゆるしてあげる」ことの勇気
悪いことをしたスサノオくんは、この後、ちゃんと「ごめんなさい」をします。
そして、アマテラスちゃんも、そんな弟を最後は許してあげるんです。
間違えたら謝ること、そして、それを許してあげること。
どっちも、とっても勇気がいるけれど、大切なことなんだよって教えてくれます。
②「いつもありがとう」っていう感謝の気持ち
太陽がなくなって、世界はまっくらになりました。
お日様が毎日、私たちを照らしてくれるのは「あたりまえ」じゃないんだよって、このお話は教えてくれます。
ごはんが食べられること、お友達と遊べること。
いろんな「ありがとう」を見つけられる子になってほしいですね。
③ 一人ひとり、みんなに「得意なこと」があるんだよ
アマテラスちゃんを岩の中から出したお祭りでは、踊りが上手な神様や、力持ちの神様、頭のいい神様が、それぞれの「得意なこと」を使ってみんなを助けました。
誰にでも、必ず一つは素敵なところがあるんだよって、教えてくれているみたいですね。

お母さん自身の心を、もっと深く見つめたいあなたへ
子供に物語を伝えることで、不思議と、私たち大人自身の心も洗われるような気持ちになりますよね。
「神様の世界は、私たちの心の世界と繋がっているのかもしれない…」
もしあなたが、そんな風に感じ始めたのなら、それはとても素敵なサインです。
こちらの記事が、あなたの心の探求の、良いきっかけになるかもしれません。
まとめ:物語は、親から子へ贈る最高のプレゼント
「古事記ってなあに?」
その答えは、ただの知識ではありません。
それは、私たちがどこから来たのかを伝える、壮大な愛の物語です。
今日あなたが語ってあげたこのお話は、きっとお子さんの心の中に、優しくて強い根っこを育ててくれるはず。
物語という最高のプレゼントを、これからもたくさん贈ってあげてくださいね。


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