「うそ、凶……?」
おみくじを広げた瞬間に目に飛び込んできた、その一文字。せっかく清々しい気持ちでお参りをしたのに、奈落の底に突き落とされたような気分になりますよね。
実は私も、数年前の初詣で「凶」を引いたことがあります。しかも、転職や引越しを考えていた大切な時期でした。「今年は最悪な年になるのかも」と、その場に立ち尽くしてしまったのを今でも鮮明に覚えています。
多くの人は、悪い結果が出ると「境内に結んで、悪い縁を置いて帰る」という方法を選びます。でも、その時の私はなぜか、そのおみくじを放り出すことができませんでした。そこに書かれていた言葉が、あまりにも今の自分を言い当てていたからです。
結果として、私はその「凶」のおみくじを持ち帰ることに決めました。そして、その選択が私の1年を劇的に変えることになったのです。
今回は、凶を引いてショックを受けているあなたへ。私が実際に試して分かった「凶を持ち帰るメリット」と、どん底から運気を引き上げる「考え方のコツ」を詳しくお届けします。

おみくじ 凶 持ち帰るべき?結ぶべき?私が学んだ「神様の親切」
神社で「凶」が出た時、まず迷うのが「結ぶか、持ち帰るか」というルールですよね。私も神職の方にお話を伺うまでは、結ばないと悪いことが起きると思い込んでいました。
しかし、本来おみくじに「絶対にこうしなければならない」という厳格な決まりはないそうです。
- 結ぶ場合:神様との縁を結び、悪い運気を境内に留めていただく。
- 持ち帰る場合:神様からの戒め(アドバイス)として、手元に置いて自分を律する。
私は、「凶」という結果は神様が「今は無理をせず、足元を固める時期ですよ」と、わざわざ教えてくださった究極の親切心なのだと解釈しました。そう思うと、そのおみくじは恐ろしい紙切れではなく、自分を守ってくれる「警告書」のように見えてきたのです。
「凶」は「強(きょう)」に通じるというポジティブな教え
また、古くから一部では「凶は『強運』に繋がる」という考え方もあります。「これ以上悪くならないのだから、あとは上がるだけ」という底打ちの状態を指すからです。
私が持ち帰ったおみくじにも、「今は冬の厳しさの中にいるが、耐えれば春が来る」という趣旨のことが書かれていました。もし結んで帰っていたら、私はこの温かい励ましを忘れて、ただ「悪いことが起きるかも」という不安だけを持ち帰っていたかもしれません。

私が実践した「凶」おみくじとの付き合い方と心の変化
さて、実際に「凶」を持ち帰ることにした私が、自宅でどのように過ごしたかをご紹介します。これを実践してから、私の毎日は少しずつ、でも確実に落ち着きを取り戻していきました。
1. お財布の中の「特等席」に入れる
お守りと同じように、丁寧にお財布のポケットに入れました。ただし、小銭で汚れたりしないよう、小さな白い紙に包んで大切に扱いました。ふとお財布を開くたびに、「あ、今は慎重に動く時期だったな」と思い出すためのアンカー(目印)にしたのです。
2. 落ち込んだ時こそ読み返す
仕事でミスをした時や、人間関係で悩んだ時。普通なら「やっぱり凶を引いたからだ……」と落ち込む場面ですが、私はあえておみくじを読み返しました。
すると、「言葉を慎め」「急ぐな」といった具体的なアドバイスが、冷静さを取り戻させてくれました。不思議なことに、凶のおみくじは、良い時よりも「悪い時の乗り越え方」を的確に示してくれていたのです。
3. お清めの習慣をプラスする
「凶」という文字を毎日見ていると、どうしても心が重くなる瞬間もあります。そんな時、私は「浄化」という考え方を取り入れました。神社にお参りした時のような清々しい空気を、自宅でも意識的に作るようにしたのです。
特に、お風呂にひとつまみの塩を入れたり、玄関を念入りに掃除したりすることで、「悪い運気を家に入れない、溜めない」という前向きな行動に繋がりました。ただ怖がるのではなく、**「対策をしているから大丈夫」という自信**に変えていったのです。
凶から1年。私の身に起きた「予想外」の出来事
「凶」を持ち帰って過ごしたその年。結局どうなったかというと……。
驚くことに、私にとっては過去数年で「最も安定した1年」になりました。
当初予定していた無謀な転職は見送り、今の職場でスキルを磨くことに集中しました。すると、半年後には上司から正当な評価を受け、昇進の話が舞い込んできたのです。もし大吉を引いて調子に乗っていたら、安易に転職して今頃後悔していたかもしれません。
「凶を引いたからこそ、私は守られた」
今では本気でそう思っています。凶という結果が、私に「立ち止まる勇気」と「準備の大切さ」を教えてくれたのです。
もし、あなたが今、凶を引いて「自分には運がない」と嘆いているなら、それは大きな間違いです。神様はあなたを見捨てたのではなく、大きなトラブルを避けるために、あえて小さな「凶」でアラートを鳴らしてくださっているのです。
その警告を味方につけることができれば、それは大吉を引くことよりもずっと心強いパワーになります。不安な気持ちがどうしても消えない時は、心の安定を助けてくれるような「お守り」を一つだけ、自分のために選んでみるのも良いかもしれませんね。
まとめ:おみくじの「凶」は、最高のスタート地点
おみくじで「凶」が出た時の扱い方に、絶対的な正解はありません。でも、もしあなたが「このまま終わりたくない」と思うなら、ぜひ一度、そのおみくじを大切に持ち帰ってみてください。
- 凶は「これ以上悪くならない」という強運の合図
- 結んで神様に預けるのも良いが、持ち帰って「戒め」にするのも立派な作法
- 書かれているアドバイスを日々の行動指針にしてみる
- お清めや感謝の気持ちを忘れずに過ごせば、運気は必ず好転する
1年後、あなたがそのおみくじを返しに行く時。「あの時、凶を引いてよかった」と笑顔で言える自分になっていることを、私は心から信じています。
大丈夫。今のあなたは、誰よりも慎重に、そして着実に「幸せ」への階段を登り始めていますよ。

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