「昔々、神様たちは高天原(たかまがはら)という場所に住んでいました」
古事記や日本書紀を開くと、必ず最初に登場するこの場所。私たちはなんとなく、「雲の上にある、ラピュタのような浮遊島」をイメージしがちです。
しかし、歴史や神話を深く掘り下げていくと、面白い説にぶつかります。
「高天原は空想の世界ではなく、地上に実在したのではないか?」
もし神様たちが私たちと同じ日本のどこかで暮らしていたとしたら、それは一体どこだったのでしょう。消えた天上界の謎を追うことは、大人の知的好奇心をくすぐる極上のミステリーです。
この記事では、各地に残る高天原の伝説地を巡りながら、現代の私たちが日常の中で辿り着ける「理想郷」の正体について考察します。

九州?大和?それとも…実在説を追う
「高天原はどこにあったのか」。この問いには古くから多くの学者や愛好家が挑んできました。現在、有力な候補地として名前が挙がる場所がいくつかあります。
神話の舞台・宮崎県「高千穂」
最も有名なのは、天孫降臨の伝説が残る宮崎県の高千穂地方です。ここには「天岩戸神社」があり、神々が集まって会議をしたとされる「天安河原(あまのやすかわら)」も実在します。
深い渓谷と神秘的な空気に包まれたこの地に立つと、「確かにここなら神様が住んでいたかもしれない」と納得させられる迫力があります。
地名が残る・奈良県「高天」
もう一つの有力候補は、奈良県御所市にある金剛山の麓、「高天(たかま)」と呼ばれる地区です。
ここには「高天彦神社」が鎮座しており、古くから神聖な場所として崇められてきました。大和朝廷が誕生した場所に近いことから、こここそが神話のモデルになった場所だという説も根強くあります。
謎だからこそ面白い
他にも、「海を渡ってきた一族の故郷(朝鮮半島など)を指すのではないか」という説や、「特定の場所ではなく、広範囲な支配地域を指す」という説など、議論は尽きません。
けれど、正解が分からないからこそ、私たちは日本のどこを旅していても「もしかしたら、ここも高天原だったのかも」と、風景の中に神話を見出すことができるのです。
物理的な場所ではなく「状態」という新解釈
場所探しも楽しいですが、私はもう一つ、大人ならではの解釈を持っています。それは、「高天原とは物理的な場所のことではなく、心の状態を指す言葉ではないか」という視点です。
心が澄み渡る場所=高天原
「高」は高い志や視点。
「天」は澄み切った広がり。
「原」は何もない、あるいは全てを受け入れる平らかさ。
そう考えると、高天原とは「清らかで、執着がなく、調和が取れている状態」のことだとも読めます。
神話の中で、神々はトラブルが起きると「安河の河原」に集まり、話し合い(言向け和し)で解決してきました。暴力ではなく、対話と調和がある場所。それこそが、神々が求めた理想郷、高天原の正体なのかもしれません。
あなたの部屋を「現代の高天原」にする方法
もし高天原が「清らかで調和の取れた空間」を指すのなら、私たちはわざわざ遠くへ旅をしなくても、自分の手でそれを作り出すことができます。
あなたが一番長く過ごす場所、つまり自宅や職場を「現代の高天原」に変えてしまえばいいのです。
「清浄」を保ち、邪気を払う
神様が最も嫌うのは「穢れ(気枯れ)」、つまり淀んだ空気です。部屋が散らかっていたり、換気がされていなかったりすると、そこは高天原どころか、魔物が住む黄泉の国になってしまいます。
まずは掃除と換気。そして、神聖な空間の結界として「塩」の力を借りてみるのも良いでしょう。清々しい空気の中で深呼吸できた時、そこはもうあなただけの聖域です。
「和」のある人間関係を作る
いくら部屋が綺麗でも、そこで争いばかりしていては高天原とは言えません。神々が話し合いで解決したように、現代の私たちも、心地よい人間関係の中に身を置くことが大切です。
もし、どうしても攻撃的な人や、合わない環境(荒ぶる国)にいて消耗しているなら、自分の魂を守るために環境を変える勇気を持つことも必要です。
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まとめ:高天原は「探す」ものではなく「作る」もの
高天原が地図上のどこにあったのか、その謎解きはロマンがあります。けれど、もっと素敵なのは、私たち一人ひとりが、自分の生活スペースを「高天原」にしていくことではないでしょうか。
部屋を整え、お気に入りの物に囲まれ、大切な人と穏やかに笑い合う。
そんな瞬間、あなたは間違いなく、神々と同じ場所に住んでいるのです。


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