宮崎県にある神秘的な場所、高千穂。
美しい高千穂峡や、厳かな神社の数々…。一度訪れると、誰もが「ここは何か特別な場所だ」と感じるはずです。
そして、高千穂について調べると必ず目にするのが「地上の高天原」という言葉。でも、「なぜ、神様の世界である高天原が、地上の高千穂とイコールで語られるの?」と、不思議に思いませんか?
この記事では、その「なぜ?」をスッキリ解決!
高千穂と高天原が結び付けられる、神話に基づいた決定的すぎる理由を、誰にでも分かるように、親しみを込めて解説していきます。
この秘密を知れば、あなたの高千穂への旅は、もっと深く、スピリチュアルなものになること間違いなしです!
結論から!高千穂と高天原の決定的すぎる関係とは?
高天原は「出発地」、高千穂は「到着地」
まず、結論から言っちゃいましょう!
高天原と高千穂の関係は、神話における「出発地」と「到着地」の関係です。
つまり、天にある神々の世界・高天原から、神様が初めて地上に降り立った場所こそが、この高千穂である、と神話に記されているんです。
高千穂は、天と地が初めて公式に繋がった、記念すべき「玄関口」であり「聖なるコンタクトポイント」というわけですね。
キーイベントは「天孫降臨」
その歴史的なコンタクトイベントが、有名な「天孫降臨(てんそんこうりん)」です。
これは、高天原の最高神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、孫の邇邇芸命(ニニギノミコト)に「この地上世界を、豊かで平和な国にしなさい」と命令し、地上に遣わしたという物語。
そして、このニニギノミコトが、高天原から降り立った場所こそが、「日向(ひむか)の高千穂の峰」だったのです。
なぜ高千穂なの?神話が示す3つの動かぬ証拠

「なるほど、天孫降臨の場所だからか!」と納得したあなた、素晴らしいです!
でも、高千穂が特別視される理由はそれだけじゃないんです。高天原の重要な物語の「舞台」そのものが、高千穂には存在しているんですよ。
証拠①:天岩戸(あまのいわと)神話の舞台がある
太陽神である天照大御神が、弟のスサノオの乱暴ぶりに怒って隠れてしまい、世界が闇に包まれてしまった、という「天岩戸隠れ」の神話をご存知ですか?
神々が知恵を絞ってアマテラスを外に誘い出し、世界に光が戻ったという、神話の中でも超有名なエピソードです。
実は、この物語の舞台である「天岩戸」が、まさに高千穂に実在しているんです。
天岩戸神社では、アマテラスが隠れたとされる洞窟を遥拝することができます。高天原の超重要事件の現場が、ここにある。これが、高千穂が特別な聖地とされる大きな理由の一つです。
証拠②:神々を祀る神社が集中している
高千穂には、天孫降臨や天岩戸神話に登場する神々を祀る神社が、これでもかというほど集中しています。
天孫降臨した神々を祀る「高千穂神社」。
天岩戸神話の舞台そのものである「天岩戸神社」。
天岩戸から出てきたアマテラスを最初に祀ったとされる「天安河原(あまのやすがわら)」。
これらの神社は、神話の物語を今に伝える「生きた証拠」であり、高千穂全体が、神話の世界と地続きであることを示しています。
高千穂は、ただ神様が降り立った場所というだけでなく、高天原での重大な事件が起きた「現場」そのものでもあるのです。だからこそ、高千穂は「地上の高天原」と呼ばれ、特別な聖地とされているんですね。
証拠③:神話を追体験できる「夜神楽」
さらに、高千穂では、天孫降臨や天岩戸神話の物語を、舞と音楽で表現する「高千穂の夜神楽」が、今もなお受け継がれています。
これはまさに、神話をただの昔話ではなく、地域に根付いた文化として「追体験」する神聖な儀式。
この夜神楽の存在が、高千穂と神話の世界をより一層強く結びつけているんです。
まとめ:高千穂は、天と地を結ぶ聖なる「玄関」だった!
高千穂と高天原が、なぜ深く結びついているのか、その理由がクリアになりましたか?
・高天原から神様が初めて降り立った「天孫降臨」の地だから。
・高天原での大事件「天岩戸神話」の舞台そのものがあるから。
・神話の登場人物(神々)を祀る神社が集中し、神楽として物語が生き続けているから。
これらの理由から、高千穂は単なる観光地ではなく、神話の世界への入り口、つまり「地上の高天原」として、特別な意味を持ち続けているのです。
次にあなたがもし高千穂を訪れるなら、ぜひ思い出してください。あなたが今立っているその場所は、かつて神々が降り立ち、そしてドラマを繰り広げた、壮大な物語のステージそのものであるということを。きっと、見える景色が今までとは全く違ってくるはずですよ。


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