高天原と現代の暮らし|神話の「調和」を日常に取り入れて感じた私の変化

高天原

「高天原(たかまがはら)って、神話の中だけの話でしょ?」

正直なところ、以前の私はそう思っていました。歴史の教科書や神社の由緒書きで見かける、雲の上にある遠い世界の話だと。

けれど、毎日満員電車に揺られ、職場での人間関係に悩み、なんとなく心がざわつく現代社会で生きているうちに、ふと気づいたんです。「もしかして、日本人が大切にしてきた『高天原』の精神って、今の私たちにこそ必要なんじゃないか?」と。

今回は、そんな思いつきから、日本の神話の世界観を「現代の暮らし」や「仕事」への向き合い方に取り入れてみた私の体験談をお話しします。難しい宗教的な話ではなく、あくまで「心の持ち方」としての実践記です。これを読んで、少しでも気持ちが軽くなる方がいれば嬉しいです。

高天原の精神を現代に置き換えて分かった「役割」と「調和」

結論から言うと、高天原の考え方を意識して一番変わったのは、「自分だけで完璧にならなくていい」と思えるようになったことです。

高天原には、最高神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)だけでなく、八百万(やおよろず)の神々が存在します。それぞれに得意なこと、苦手なことがあり、相談し合いながら世界を治めているんですよね。

現代社会、特に私が働くオフィス環境に置き換えてみると、これは驚くほど腑に落ちる「チームビルディング」の極意でした。

1. 「ワンマン」ではなく「話し合い」を大切にする文化

私が以前、仕事でリーダーを任されたとき、「全部自分で決めなきゃ」「私がしっかりしなきゃ」と一人で抱え込み、結果としてチームの雰囲気を悪くしてしまったことがありました。

その時、ふと高天原の神話を読み返してハッとしたんです。神様たちでさえ、天安河原(あまのやすかわら)に集まって会議(話し合い)をしているじゃないか、と。

「神様でも相談するのに、人間が一人で全部できるわけがない」

そう開き直ってから、私は周りに「これ、どう思う?」「力を貸してほしい」と言えるようになりました。すると不思議なことに、職場の空気が柔らかくなり、仕事がスムーズに回り始めたのです。

現代で言う「風通しの良い職場」とは、まさに神話の時代から続く「話し合いの文化」そのものなのかもしれません。

【人間関係に悩む方へ】

もし職場の人間関係や、人との距離感に疲れてしまった時は、自分を守るためのお守りを持つのも一つの手です。私はデスクの引き出しにそっと忍ばせて、心の平穏を保つようにしています。

対人護符(人間関係の改善・円満など)
対人護符

2. 毎日の「祓い(はらい)」としての掃除習慣

高天原の清らかなイメージを現代の生活に取り入れるために、私が実践して一番効果を感じたのが「掃除」です。

神道には「穢れ(けがれ)」を祓うという考え方があります。これは単に汚れを落とすだけでなく、「気枯れ(けがれ)」、つまり枯れてしまった気力を元に戻すという意味もあるそうです。

私は毎朝、ほんの5分だけ玄関のたたきを水拭きすることを習慣にしました。実際にやってみて分かったのですが、物理的に場が清まると、本当に心の中のモヤモヤまで拭き取られたような感覚になるんです。

まるで自分の家が小さな神社の境内になったような、そんな清々しい空気感。これが現代における「高天原」を自宅に作るということなのかもしれません。

特に、掃除の仕上げに「塩」を使うのが私のお気に入りです。場がキリッと引き締まる感覚は、一度味わうと病みつきになりますよ。

ご祈祷済「浄化塩」
ご祈祷済「浄化塩」

3. 見えないつながりに感謝する

高天原の神々は、直接私たちの目の前に現れることはありませんが、常に見守ってくれているとされています。

現代の生活でも、私たちは多くの「見えない誰か」のおかげで生きています。スーパーに並ぶ野菜を作った人、運んでくれた人、電気や水を管理してくれている人。

「自分一人の力で生きているんじゃない」という感覚を持つことは、神話的な世界観に通じます。

私はこの感覚を養うために、定期的に神社へ足を運ぶようになりました。特に出雲大社のような大きな社に行くと、高天原(天津神)と地上(国津神)のつながりや、歴史の重みを肌で感じることができます。

もし「きちんとした参拝方法がわからない」と不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。作法を知ると、参拝の時の気持ちの入り方が変わりますよ。

出雲大社 参拝 作法 理由

実際に高天原的な思考で暮らしてみた変化

こうした「神話的な思考」を日常に取り入れてから、私の中でいくつかの変化がありました。

  • 焦らなくなった:「今は冬の時代(天岩戸隠れ)だから、じっとしていよう」と、タイミングを待てるようになりました。
  • 他者を認められるようになった:「あの人にはあの人の役割がある」と割り切れるようになり、イライラが減りました。
  • 日常が丁寧になった:食事や掃除など、当たり前の行為を「神事」のように捉えることで、生活の質が上がりました。

現代は効率やスピードばかりが求められる時代です。でも、だからこそ、太古から続くゆったりとした時間の流れや、目に見えないものを敬う心が、心のバランサーになってくれるのだと実感しています。

私が体験して分かったのは、高天原とはどこか遠くにある場所ではなく、私たちの心がけ次第で、今ここにある「日常」の中に作り出せるものだということです。

まとめ:心の中に自分だけの聖地を持つ

今回は、高天原という神話のテーマを、現代の暮らしや仕事の現場にどう活かすか、私の実体験を中心にお話ししました。

ポイントをおさらいします。

  1. 一人で抱え込まず、話し合い(和)を大切にする。
  2. 掃除や塩で場を清め、気持ちをリセットする。
  3. 見えないつながりに感謝し、時には神社で心を整える。

日本の神話は、遠い昔の物語であると同時に、今を生きる私たちのための「生き方の教科書」でもあります。

もしあなたが、日々の忙しさに追われて息苦しさを感じているなら、ぜひ一度立ち止まって、日本の神々が大切にしてきた「調和」の心に思いを馳せてみてください。きっと、張り詰めていた糸がふっと緩む瞬間が訪れるはずです。

あなたの毎日が、高天原のように晴れやかで、穏やかな光に包まれますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました